2016年12月31日土曜日

12月28日 滝見学

Portlandはオレゴン州の北側の州堺に近い場所に位置し、ワシントン州とオレゴン州の間をコロンビア川が流れる。このコロンビア川が長年を掛けて浸食をしたした地形がそこここにあり、この地域には滝が多い。今日は、日本から来ているゲストを連れてUpper Latourell Fallと呼ばれる滝とその近辺を散策に出かけた。この滝は今までに数回子供とも来ているのだがいつも夏だった。冬のこの時期は初めてで心持ち水量が多い気がする。夏だと多岐に近づき気持ちのいい水しぶきに触れたりもするのだが、かろうじて氷点下よりも少し高い程度の気温なので今日は水には近寄らない。水の流れや落ちるパワーにはいつも圧倒される。このパワーには人間は太刀打ち出来ないと感じて畏れを感じてしまう。冬だからかもしれないが森には水と湿気が満ちており苔はとても元気。夏とは違う美しい森と滝の水の流れを楽しむことが出来た。途中で見えたMt. Hoodの雪景色にスキーに行くべきだったかもと心は揺れたが、この滝ハイクは行く価値があった。

2016年12月30日金曜日

12月27日 Raptor RIdge訪問

一緒に仕事をした会社の知人がワイナリー業に専念すると決め昨年退職。アメリカには定年の概念がなく、勤務年数と年齢を足した数字がある数字に達すると定年退職を不利にならない条件でいつでもできる。それを彼はつかって昨年退職したのだが、それまではワイナリーと会社の仕事を二足のわらじで行っていた。そのワイナリーの評価がこの数年上がってきて、人気も上がっている模様。久しぶりにワイナリーに行ってみると、残念ながら本人はワシントン州でのクリスマス休暇からの戻りに雪道で手こずり、私が行った時間には帰ってこられずに会うことはできなかった。でもちゃんと伝言が伝わっており、店番(?)をしていたスペシャリストにいろいろと話しを聞くことが出来て有意義な訪問。実質、うちから30分で行ける距離なのでもうすこしちょくちょく行くと良いかもしれない。

12月26日 初NBA

日本から来ているゲストに教えてもらい、たまたま今晩PortlandでNBAの試合があることを知る。Portlandにはバスケット、サッカー、ホッケーのプロチームがあるが、バスケットの試合には行ったことがなかった。子供も学校が休みだし、明日のことをそれほど心配をしないでいい冬休みということもあり行ってみることにする。
会場はModa Centerと呼ばれるスタジアムで3階席からの観戦。写真だと遠く見えるが、3階でも充分にコート上を見ることができる。真ん中につられているモニターで重要な部分は映し出されるので全く問題なし。かえって、そのモニターに気を取られていると全体が見えないので注意をしなければいけない。試合は7時から開始で会場はほぼ満席。地元で冬休みということもあり子連れが多い。プロスポーツの最も成功するリーグの一つであるNBAだけあって非常にうまく顧客を楽しませる仕組みが取り組まれている。相手チームはトロントから来ていたRaputors。後からわかったことだが、相手の方が強いチームだったらしい。結果は善戦で最後には1ゴール差まで追いついたのだが、残念ながら負けてしまった。負け試合でもそれほど荒れるお客はおらずバスケットは安全なのかもしれない。こんなチャンスにしか行けなかったので、いいきっかけをもらい感謝、感謝!

12月25日 クリスマス

こちらのクリスマスは日本と違って家族といっしょにゆっくり過ごすものらしく、街の店は殆どが閉店。というわけで、いつものForest Parkと呼ばれる近所の公園に出かけてみる。日本でビデオ屋がこういう日に繁盛するのと同じなのか、公園の駐車場はなんといっぱい。駐車場の端っこのじゃまにならない場所に車を留めて1時間ちょっとの散策。運良く、雪は消えていて前回の景色とは全く異なり元の森に戻っているのだが、雪の重みに絶えられずに折れたと思われる枝がそここにある。トレイル上はそれらの枝が片付けられているので、たぶんこの森を整備しているボランティアが整備したとおもわれる。秋に一度そのボランティアと共に整備に入ったが、あのような組織が継続的に機能できるところがこの地域のいいところだと思う。4時には徐々に暗くなるので、暗くなる前に車に戻り、ちょっと遠回りをしてクリスマスの街を見つつ帰路につく。

12月24日 なめこ

食料品を買い出しにいったら今日はきのこが量り売りで、いろいろな種類のきのこが同じ値段で量り売りコーナーに並べられていた。これなら適当にまぜて袋に入れて買うことができる。単価が違うとそれぞれをわけて買わなければならないがこれなら便利。1ポンドが9.99ドルなのは日本に比べて安いかどうかわからないが、そろそろきのこシーズンの峠を過ぎた時期なのですこし購入。疑問なのは、写真の左下にあるものがなめこに似た色で、長野では自然のなめこととして売られていたようなきがする。では日本の味噌汁に入れるようなあの粘性のある液体で覆われたなめことこのなめこはどう違うのだろうか?日本で昔になめこの栽培キットを見たことがあるがあのような液体には覆われていなかった気がするので、やっぱり自然のものはこんな感じなのだろうか。長野にでもいかないと疑問は解けそうにない。

12月23日 おかしら

またもや今晩もお頭が入荷。オコゼと呼ばれる深海の魚らしい。深海魚と行っても釣り上げられると目が飛び出てしまうほどの深海ではないようだ。このようにまな板に置くと愛嬌のある顔を見ることができる。この頭をどう料理するかで随分とくろうとした。大きい出刃包丁で左右に割ろうとしても頭蓋骨が頑丈で包丁が入らない。魚のように軍手をして力で行けば良いのかもしれないが、台所でそこまでする気にはなれず、結局日本の知人のアドバイスで、そのまま鍋に入れて少し蒸したところで骨から身をはがして味噌汁にすることになった。今の家は換気扇がイマイチで、こういう料理をすると家中が厨房、または料理屋の良い匂いに包まれてしまう。もうすこししたら効率よくかつ静かな換気扇を入れたいと思っている。

12月22日 また雪

朝会社に行ってみるとまた雪。家の近くはまったく積もっておらず雨だったのだが、会社の前はこんな感じで霜というよりは雪が薄っすらと積もった状態。どうもこれは局地的なようで、5分車で走った別のオフィスの周りには全く雪はない。なぜここだけが寒いのだろう。高速道路の近くや、市街地からはどのキャンパスも同じくらい離れており自然の条件はほとんど一緒のはずなのだが。午前中いっぱいこんな感じで薄っすらと白かったが、午後に入ると気温も上がりすべて解けてしまった。一瞬のキレイな自然の造形を楽しむことが出来た。下の写真は蜘蛛の巣についた霜。写真でわかるようにこっちのキャンパスには全く雪も霜も地面にはついていない。

2016年12月22日木曜日

12月21日 出刃包丁デビュー

魚の頭を手に入れたので早速出刃包丁の切れ味を確認。2週間ほど前に買ったまま出番がなかったのだが、ここで本領発揮。かなり大きめの鯛とブリだろうか?の頭を手に入れてそれを2つに割る作業を息子が勝手でた。それが左の図。割ってみると、これだけ大きな魚だと舌の組織もかなり大きく、これ串に挿して焼いたら美味しいのではなかろうかと思ってしまった。割った頭は、明日焼いて食べることになるそうだ。魚焼き用のグリルを手に入れていないので、オーブンで焼くことになるが楽しみにしておこう。

12月20日 動物たち

雪の上にのこった足跡を幾つか写真にのってみた。気付いたことは、リスの手はお大きいこと。右の写真にサイズがわかるものを入れなかったのが悪いのだが、全長で3cmくらいはあるだろうか。結構器用に手を使うので発達しているように見える。人間を恐れずにかなりいろいろアクロバティックなことをしてくれるので、彼らをみていると半日くらいすぐにたってしまう。ちょうど食卓から鳥の餌をあげている木が見えるので良い時間つぶしになる(ゆっくり見られるときにはいいのだが。。。)

12月19日 雪は消えたが。。。。

徐々に住宅街の雪は消えたのだが、外気温は摂氏0度位までさがる。日中5度位まであがると温かいと感じるのは体が慣れたからだろうか。左の写真は、冷蔵庫に入れるには大きすぎたおでんの鍋(蒸し器をつかったので温度計付き)を外においておいたら、その温度計が0度をさしていた。凍るにはもうすこし下がらないと行けないが、金属を触るにはちょっと気をつけたくなる感じ。街はクリスマスモードで徐々にスピードダウンしているので、もう一度くらい降ってくれてもいいのだが。

12月18日 ハイキングコースを状況調査

数日前に車でどこまで入れるかを確認したハイキングコース。駐車場までは全く問題ないことが先日確認できたので、今日はすこしハイキングコースの中まで入るつもりで来てみた。雪の量はそれほどなく、スパッツなしでも問題なく歩ける。トレイルランニングのランナーは普通の靴で走りに出ていったので、それほどの積雪量ではないのだろう。犬も普通に歩いており、軽い乾いた雪面を気持ちよく歩くことができる。この雪がもう少し残ってくれると良いのだが、そろそろ寒波は去っていくようで気温も上がりつつある。ほぼ同じ位置で秋にとった写真が下の写真。空が広く感じるんは葉っぱが落ちているからだろうか。10月に行ったときもすでに葉は結構おちていたのだが。近いのでここは時々定期的によってみたいと思う。

12月17日 凍った道

雪が降ってからもできるだけ言い訳をせずに近所を走るように心がけている。走れない日は歩いて回った。まだ、道には雪が残り、車の台数も少ないので走るコチラにとってはありがたく、車道を安全な場所を選びつつ走ることができる。しかし、一箇所だけ強烈に凍っていてツルツルの状態の路面がある。日陰になるからか、ここだけは解けずに毎日磨きがかかっている。
左の写真をみてもらうとわかるかもしれないが、20m位に渡ってスパイクタイヤがスリップした跡が見える。ABSがついていると、違ったあとになるので、ABSがないクルマのものかもしれないが、スパイクでこれだけスリップするのは運転する側も怖かったのではないだろうか。あと数日はこの氷が残っていそうなので気をつけねば。

12月16日 稜線から見おろす夕日

雪も一段落したので、ハイキングコースがどうなっているかを確認したいのと、スノータイヤの調子を確認するために尾根道まで車で上がってみる。雪は結構残っているが、それほど危険はなく車の台数も少ないので気をつけて走れば問題はない。尾根に向かう道は所々雪が残っているが、氷ではなくて雪のまま固まっているのでスタッドレスタイヤで問題なく上がっていけた。不思議なことに、途中で道路から路肩に落ちた車が完全に燃えてしまった残骸に出くわした。なんで燃えるのだろう?それほど大きな事故には見えなかったが、骨組みだけ残して燃えたばかりという状態の車が一台。それ以外は事故らしいものはなく、尾根道まででて、ハイキングコースのスタートに到着。気温は氷点下で雪がさらさらでまだ全く解けていないいい状態。歩くのはまた今度にして今日は別の場所に移動。今日の本当の目的は、この尾根道沿いにあるレストラン(というか日本語だと峠の茶屋か?)から見下ろす夕日だった。このレストラン、西側の斜面に開けており、時期が良ければ日没を屋外のテーブルから楽しむことができる。それを期待して行ったのだが、ちょっと読みが甘かった。ビールをいっぱい飲みながらちょうど日没をと思ったのだが、氷点下、写真のビールはちょっと合わず、とても寒い思いをしてしまった。なにか温かいものを頼めばよかったと屋外の席についてから後悔。でも良い雪、良い日没を見ることが出来たことに感謝。家から20分でこういう場所にいけるのはとてもラッキーだ。

12月15日 静かな1日

大雪は去ったが、気温が全く上がらないために雪は消えない。さらに、パラパラと時々追加で雪がまっている。こんな状況なので会社には行かずに家で仕事をすることにする。
どこの国でもそうだが、子供にとっては絶好の遊び日和。近所にいる子供は朝からそりをもって滑れるところをどこでも試している。うちのガレージの前の斜面も一応使えるようで、気にせずはいってきて数回滑って去っていった。これだけ雪が降ると動物の足跡がきれいに残るので何がいるのかを知るいいチャンスとなる。今日見つけたものはリスと兎のような足跡。寒い中でもお腹はすくので、食べ物をもとめていつものルートを移動しているようで、時々見かける場所には足跡がしっかりついていた。子供以外はまったく人通りの絶えた住宅街は静かでとてもいい。

12月14日 大雪

午後からまたしても雪。今度は本格的で50cmくらい積もるかもしれないと予報では言っている。今朝まで夏タイヤだったのだが、流石にこれは危ないと昼過ぎに帰ってきてタイヤを交換。スノータイヤにしても出ていく気にはなれないくらいの道路は混乱状態。そこらじゅうの坂に夏タイヤで動けなくなった車が放置され渋滞の原因を作っている。
息子の高校はお昼で終わりになるかと思いきや、通常の2時過ぎまで授業をしてバスで子どもたちを送ってくれることになった。しかし、これが渋滞に巻き込まれて大変なことに。通常は2時過ぎにバスがでて3時前には自宅近くの高校までバスで送り届けてもらっている。家が更に遠いことは、その高校の通学バスに乗って家の近くまで送ってもらう。この仕組みを取っているため、学区制ではない息子の学校は始業時間が他の高校よりも1時間ほど早い。今日は雪のための渋滞にはまっていつもは20分位のところなんと2時間かけて近所の高校まで移動。そこからは歩けるので、防寒着だけをもって息子を迎えに行ったのが上の写真。車で迎えに来てくれることを期待していたようで、歩いてきた私には全く気付かない。車で向かえに行ったら渋滞にハマって身動き取れないのを忘れていたようだ。過去にはバスの中に6時間以上閉じ込められたことも会ったと聞く。まだ経験していない冬がここにはあったようだ。

12月13日 ハチドリ

ハチドリという昆虫のように飛ぶ鳥がいる。この辺では珍しくはないのだが、日本人の私にとっては珍しいので、ハチドリ用の餌というか密を提供する場所を木にぶら下げている。ハチドリというくらいで、羽を高速に上下させ、まるでハチのように飛んだり、ホバリングしたりできる。思い込みかもしれなけ入れども、この鳥は暑い地域の鳥かと思いきや、真冬のオレゴンでも飛んでいる。普通の鳥のように穀物や樹の実をついばむのではなく、花の蜜を吸っているようだ。うちの庭にぶら下げているものは、花の形をした吸口から密を飲めるようになっているのだが、この寒さで大丈夫なのだろうかと思っていると毎朝ここにやってくる。話によると縄張り意識があるようで、他の鳥が来ると、それを威嚇するような行動に出る。ハチドリ以外はこの密に興味はないので、ハチドリどうしの戦いとなる。戦いと言ってもあまりにも早く飛ぶのんでなにが起こっているかはよくわからないうちに一羽はどこかにいってしまう。この密が寒さで凍ったらどうなるのだろうか、シャーベット状でも吸うのだろうかと興味は尽きない。

12月12日 Court of Honner

本日はボーイスカウトの定例集会。といってもちょっと特別で年に2回の表彰を行うCourt of Honnerと呼ばれる会だった。日本語だと名誉会議と訳さえたりする。日本でうまくこれを運営している隊に出会ったことはなかったが、こちらにきて初めて意味と価値を理解することが出来た。夏以降にいろいろな課題に挑戦をして、該当する章や階級を手に入れた子どもたちがそれぞれに呼ばれて、壇上で記章を授与される。会の司会は子どもたちで、一応子どもたちが会を仕切っていることになる。ちゃんと式次第も用意されており、上級のランクだと保護者も一緒によばれて表彰される。さらに上級のランクだと保護者向け、それも父親、母親それぞれにピンバッチも授与されるので一大セレモニー。これをうまく見せることで、年少スカウトの保護者が彼らに上級のランクへの魅力を伝えたり励ましたりすることにもなるのだろう。さらに、最高ランクを手に入れた保護者はスカウトだけの努力で取ったのではないということで、保護者も表彰されるのは日本にはあまりない文化かもしれない。ちなみに、最上級のランクはイーグルスカウトと呼ばれ、社会的に広く認知されている。その受賞者をあつめたイベントのビデオがあるので興味ある方はぜひこちらをご覧あれ。古い制服がとてもいい!

12月21日 牡蠣剥き用ナイフ

日曜の午後に近所のスーパーにいったら、先日買ったばかりのフランスのOpinelのナイフがたくさん置かれていた。主にkitchen knifeなのだが、パン切り包丁や三徳包丁もありお買い得。その中で目を引いたのはこの牡蠣剥き用のナイフ。柄が通常の白い松材ではなくオークっぽくてちょっと高級感がある。牡蠣をむいたことがればわかると思うが、ナイフは刃が長い必要ななく、カラの割れ目から刃をいれて貝柱を切れればいいのでこの程度がたぶん適切。私は日本の市場で買った小刀の大きいようなものを持っており、長年使っている。ちょっとこのナイフには引かれたがあまりナイフばかり増えてももったいないのでここは我慢。いまの日本製ナイフをだれかにプレゼントででもあげたら考えよう。

12月10日 日本人学校学芸会準備

日本人学校も残すところあと2回で2016年の授業が終了。来週の最終回は学芸会。その準備をするために今日は昼から日本人学校に向かう。ダウンタウンに向かって下る坂道の地域はいつもここだけ気温がすこし下がる。一昨日の雪は殆ど消えていたのだが、ここだけはまだ別世界。通り抜けるのに5分もかからないこの一瞬だけはまだ雪が残って木々にも霧氷のようなものがついたような幻想的な状態。なぜいつもここだけが冷えるのかはいつも疑問。標高の問題なのだろうか?ちなみにこの丘がこの地域のハイキングコースの起点になり、動物園、日本庭園、バラ園などの公園もこの斜面の東側にある。冬のハイキングにいい状態かもしれない。

12月9日 カメラレンズ分解

ちょとしたミスでカメラのレンズを破損してしまった。庭で鳥やリスを撮影するのに三脚を使っていて、そのまま部屋の隅に置いておいたのを倒されてしまった。しっかりした作りのカメラだったら別の部品が壊れたのだろうが、廉価版レンズのためカメラに接合するバヨネットの爪が割れただけで済んだ。普通のカメラはここの部分が金属なので、レンズ本体が曲がるとか、カメラ側のフランジが曲がるなどの重大な破損になるのだろうが、不幸中の幸いでこの部品を見つけられれば復活できそう。修理に出すと同じクラスのレンズを1本以上買えそうな見積もりのため部品を探すことにする。さっそく、東京のカメラ仲間に品番を伝え、ジャンク品として店先に出ていいるものがあれば数百円ていどで手に入るはずなのでよろしくと伝える。見つかるまでにはちょっと時間はかかりそうだけど、復活はできそうな気配。

12月8日 本格的な雪

今日は本格的な雪となった。地面が冷えていたこともあり、あっという間に積もってしまった。雪の質は前回のような湿気のある牡丹雪ではなく、さらさらの乾燥した粉雪。それだけ寒いのでしょう。乾いているから風が吹くと舞ってしまうような感じ。丘の上のハイキングコースはいい状態になっているかもしれない。まだタイヤを付け替えていないので、今日はもう外には出ないことにする。ポートランド3年目の冬なのだが、今年は雪が多いのかもしれない。昨日ふられていたらダウンタウンまで出ていくのが面倒だったが、幸いなことに今日は家で停滞しても差し障りがないので幸運だった。

12月7日 真珠湾攻撃75周年

日本は12月8日は開戦記念日。こちらは12月の7日がその日に当たる。75年経ったいまも正確な情報は開示されず、外務省からアメリカ国務省への連絡が遅れた経緯、そしてその責任の所在は明らかになっていない。一方、アメリカ側もかなりの情報を得ていたにも関わらず、適切にその情報を活かすことが出来ず予想以上の損害となったのが75年前の今日。
ポートランドではオレゴン歴史博物館と、日本の遺族に戦地からアメリカに持ち帰られた遺品(主に国旗)を変換するNPOの共催で攻撃75周年を振り返るイベントが行われた。せっかくなので息子と話を聞きに行ってきた。実際に真珠湾で海軍の兵士としてその場にいた帰還兵とオレゴンから太平洋戦争に参加した退役軍人6−7人を招いて当時の話を聞くセッション。それに続き、遺族としての体験を日本、アメリカ双方が話す部があり、最後に日本人コミュニティが「上を向いて歩こう」を合唱して終わりとなった。
日本の兵士が戦場にもっていった国旗はアメリカ軍兵士の格好の記念品として持ち帰られたようで、いまだにいろいろなところで見つかるらしい。今回も、偶然父親がなくなった後にガレージを整理していたら出てきた、日本の国旗から始まる話を元ラジオアナウンサーが話してくれた。その彼が、戦後の日本とアメリカの関係の歴史に触れ、坂本九の上を向いて歩こうについて触れ(かなりいまでも有名な曲よりもその年のランキングは上だったらしい)、最後の合唱へと繋がった。実際にこれらの現実を見たり体験した人々はどんどん減っている。生きているうちにちゃんと伝えなければと、聞き出さなければという両方の思いが伝わる会だった。日本にもこういう対話はいまもあるのだろうか。

12月6日 寒い!

昨日の雪ですこし周りの気候が変わったのか、しばらく日中の気温は6−7度で朝方下がっても2−3度だったのが今日から氷点下。左の写真は、簡易温度計で上の風車のような青い羽が見えていると氷点下であることを示している。通常はあの青い羽が白い羽の後ろに隠れていて見えない状態になっている。温度が下がると回転して青い羽が見えるようになっている。たまに、青い羽が覗くことは時々あったが、昼間っから完全に氷点下モードは今日が初めて。本格的な冬を実感することになる。幸いなことに昨日の雪はどこに行ったかわからないくらい、あっさりとなくなってしまったので、まだ夏タイヤでも大丈夫。

12月5日 初雪

朝会社に来るとオフィスの話題が雪の話題で盛り上がっていた。会社に来たときには曇り空だったのだが、どうもその後気温も下がり雪になる予報だったそうだ。テレビを殆ど付けない家庭なので、外界のニュースに非常に疎く、天気の情報もよほどなことでないと調べない。そうこうするうちに、日が昇って(息子の時間に合わせて出勤するため、オフィスに着くのはまだ暗い時間)しばらくすると雪模様となった。写真でも分かる通り牡丹雪。今回は地面がそれほど冷えていないので積もることにはなりそうにない。まだタイヤが夏タイヤなので積もると困るので午後早めにオフィスを出たらなんのことはない、雪が強かったのはどうもオフィスの周りで自宅の周りはそれほどではなかったようだ。全く雪の気配なし。さて、そろそろタイヤを変えなければいけないな。

2016年12月16日金曜日

12月4日 包丁を調達

日本ではカミソリで有名な貝印は「旬」という包丁のブランドを国外で展開している。その貝印の工場が、息子の通う日本人学校の近くにあり、たまたまその工場での販売会の広告を新聞で見つけた。どんなものがあるのかと興味本位で行ってみたのだが、これは危ない。あまりにも多様な刃物が半額かそれ以下で売られており財布の紐が緩んでしまう。私は先日フランスのナイフを日本買ったばかりで(といっても1本$10くらいなので安いのだが)、自分のものはぐっと我慢し、調理用に日本にいたときから欲しいと言われていた出刃包丁を刃渡りの長いものと短いものを1丁づつ、そして刺身包丁も必要だとのことで3本を調達。さらにかぼちゃなどの硬い根菜を切るとき用の包丁も格安になっていたものを購入。このセールでは包丁のカバーは希望すれば無料でくれたり、4本包丁を買うと、木のブロックでできた包丁差しが無料でもらえたりととてもお得。後から聞いた話では、初日の金曜日の朝はテントを張って泊まり込みの人もいたらしい。料理人も多数買いに来ているようで偶然だったがとてもいい買い物が出来たようだ。この出刃包丁を使ってみたくて、頭がついた状態で魚を売っていそうな店を探して川の反対側まで行ったのだが残念ながら尾頭付きは家族3人で食べられるサイズのものはなく、すこし先までおあずけとなってしまった。

12月3日 クリスマスツリーボランティア

今日も土曜日だがボーイスカウトの活動を手伝う。息子は日本人学校に行っているので私だけが手伝いに行ってきた。今日の内容は火曜日の活動に近いもので、クリスマスが終わった時に廃棄されるクリスマスツリーを回収しそれのリサイクル費用を活動の資金に回すというもの。このリサイクルで得られる金額が馬鹿にならない額で子どもは夏のキャンプでかなりの額の補助がもらえる。ただし、ちゃんとこのボランティアに参加したときはという条件がつく。参加は、保護者、その他の家族でも構わなく、昨年は合計で一人のスカウトが$200分くらいの費用を結果的に手にしたこともあったようだ。幸いなことに今日も雨のやみ間で、数百件の家庭の玄関にリサイクルの案内を配布することが出来た。このリサイクルでは、改修費用に近い形で小切手での寄付も受け付けており、木をリサイクル業者に渡して得られる費用に加えて直接の寄付も手に入れられる。
このんな資金集め以外にも、企業が社員がこのような社会貢献活動に時間を使うと、その時間に対して会社から寄付が付く場合もある。私の会社もそのような制度があるので、私が今年1年間で費やした時間を登録したところ。同じ会社のメンバーが保護者で手伝っているのでこれも結構は支援になっていると思う。こんなところが日本と大きく違うところで組織のダイナミックさに違いが出てくるのではないかろうか。

12月2日 年金とインフレ

年金の問題は日本ではよく話題に上がるけど、その仕組を多くの人は理解していない気がする。まず社会の基本的なベースの部分として、労働人口の人々が公的な年金としてお金を政府に払って、それがその時に年金を必要としている人に回る。直接ではなく、政府が多少は運用をするので入と出がピッタリ合うわけではないが基本はその時に働いている人がその時に必要な人口を支えるので将来危ないという話になる。一方、それに加えて会社や個人が仕事をしている時期に積み立てたお金を運用し、それを年金をもらう歳になったらもらうという個人年金や企業年金と呼ばれるものがある。これが曲者で若い頃に年金のおばちゃん、おねえさんに加入を勧められた経験をする人も多いのではあるまいか?最近では企業がその年金運用していられなくなったのを、個人に責任をもたせるという日本版401kと呼ばれる年金の形態が増えてきているように思う。私も日本でそれに入っていた。しかし、いまの運用益と金利をみるとそれが大きな足しになるとは全く思えず価値を全く見いだせないでいた。しかし、こちらでたまたま年金の説明を受ける機会があり、そこで学んだことは、社会が成長して一定の率でインフレが起こっている社会では金利がインフレ率に近い数字になり(こちらではいま3%を超えている)、その金利をベースに債券の運用も合わせると安全に見積もっても3%弱の運用益が期待できるらしい。そうなると、昔の郵便貯金ではないが積み立てた金額がすこし長い目でみれば倍になるということも可能なようだ。そういえば郵便局の定期の金利が良かった時期にはそんな話も聞いた気がする。インフレが続けばそれだけ生活にかかるコストも上がるのだが、全く成長しない社会で将来をどう設計するのかというのはとても難しいし出口のない問なのだと思ってしまった。

2016年12月15日木曜日

12月1日 師走

クリスマスツリーの飾り付けに始まり徐々に家の中もクリスマスっぽくなってきた。アメリカの家には家族用のリビングスペースと、来客用のリビングスペースがあるらしい。我が家では来客用のスペースは殆ど使っていないので大きな作業をする作業スペースか、何か特別なときにしか使っていない。
そこになぜか左の写真の猿が飾られていたのを発見。そういえば昨年のクリスマスの後に(ここがミソ)、安くなってきたのを引き取ったのを思い出した。日常の忙しいスペースでは居場所がないのでこっちにしたようで、まあそれもありなのかもしれない。じょじょにこんなものがちょこちょことこれから増えていくことになりそうだ。

11月30日 明日から12月

今年もあっという間に1年が終わりそう。引っ越しがあったのでなんだか色々あった年だった。正直なところ、引っ越す前の記憶があまりない。スキーばっかりいっていたのかも。でも10日間しか行ってないので(年間パスに近い10日券を毎年買っており、それを消化するとシーズン終了)、それほどでもないはず。そういえば2月は怪我をして一月は滑れなかったし走れなかったのだ。人生初の肉離れ。そのリハビリを兼ねて社内のジムで体幹トレーニングを受けるようになり、ちょっと体が変わったかも。マラソンで膝が痛くなるのをなんとかしたいと思っていたのだが、有効に効いているのだろうか?ゲレンデもオープンしたようなのでそろそろタイヤを交換して雪に備えなければ。

11月29日 Scouting for food

昨晩に引き続きイレギュラーだが今晩もボーイスカウトの活動に参加。今日の活動はいつもと違って、左の写真のビニール袋を地域の家庭のドアに結びつける、配布するもの。今晩は500世帯ほどの家庭の玄関にこの袋を配布する。これはBoy Socut of Ameriaが行う全米のプログラムの様で、12月の最初の土曜日に家にある長期保存が可能な食べ物集めて、それを恵まれない人々に寄付をしようという活動。なので、まずはこの袋をこんばん配布し、次の土曜日にこの袋に入れて玄関に置かれた缶詰や保存食品を改修して地元の食べ物を配給するデポに持ち込むことになる。このプログラムの頭のいいところは、袋の片面には歳末たすけあいに相当するプログラムの概要が書かれ、反対側にはボーイスカウト活動の概要が書かれており、加盟員募集のための案内も果たしている。この配布にあたっては、場所をそれぞれの隊が取り合わないように、細かく調整されており、地図にどのエリアに配布すればいいいかが明記されたものが渡される。流石に、寒空の中通常の曜日ではないボランティア活動のため参加人数はいつもの半分以下だったが、子どもたちは自分の足であるいて(付き合った私もだが)500件の玄関にこの袋を無事に届けることが出来た。見知らぬ家の玄関まで夜に入るのはちょっと抵抗があるが、まあいい経験が出来た。さて、食料はどれだけ集まるのだろうか。

11月28日 年末

ThanksgivingのBlack Fridayセールが終わると、最近はオンライン商戦のCyber Mondayのセールが始まる。最近では店で買うより、商品が決まっていればオンラインで安いものを見つけて手に入れるほうが総合的に安く手に入ることもおおい。オンラインでの取引額も大きくなっているからかこの週はずっと毎日何らかのセールがつづく。場所によってはこのまま年末まで何らかの理由をつけて安売りが続くところもある。ものがなにか足りないとか、大人数を招いてのパーティーをするとかでもない我が家は安売りにあまり左右されず、庭の手入れに必要なハサミと水道のホースのリールを探す程度であまり今年は買い物モードにない。実際、水道ホースのリールはどうも買うタイミングを逸したようでしばらく先になってしまいそうだ。写真は会社からの帰りに久しぶりに切れた雲から見える青空。正面に見える雲は北にかかる雲で、数時間後にはまたあの雲が雨を降らせ始めた。すこしでも青空が見えると心は落ち着く。

2016年11月30日水曜日

11月27日 Christmas tree cut

今年もクリスマスツリーを近所の"You cut"の農園に伐採に行く。昨年も書いたが、アメリカのクリスマスツリーは生木を切って家に飾る。この木は年が明けると、リサイクル業者に引き取ってもらいたぶん肥料などにされるものと理解している(確認はしたことがない)。
このリサイクルを実はボーイスカウトが主導して行っており、これで集まる寄付が年間の活動費の大きな支えとなっている。このリサイクルに加わったスカウト、大人はその収益を夏のキャンプ費用に当てることができる仕組みができており、20-30%程度の費用がこのリサイクルから補われる。
生木を切って1月飾って捨てるとはなんてもったいないと思うのだが、これだけはプラスチックで作られた人口のツリーにはない良さがある。そのため、結構な額なのだが今年も人工のツリーを買わずに自然の木を切りに来た。この写真のもので高さが2m程度。吹き抜けのスペースに置く家の場合2.5m以上のものを切って買っていく家庭もいた。もみの木にもいろいろ種類があり、今回切ったものはTurkish Firという葉がかなりしっかりしたもの。昨年はこの種類がうわっている場所は開放されていなかった気がする。一般的な葉は長さが1cm程度だがこれは倍以上ある。これから我が家のなかはこの樅の木の香りを楽しめることになる。

11月26日 紅葉

ほぼ大きめの木の葉は落ちてしまったが、日本の紅葉(Japanese Maple)は所々で真っ赤になっている。残念ながら我が家の紅葉は黄色いまま葉は枯れて落ちてしまうのでいい色になったものは残っていないが、近所にはまだすこし残っているので撮ったのがこの写真。
まだThanksgivingの休みモードなので、近所には遠くから家族が集っているのかいつもは見かけない車が止まっていたり、路上駐車が多かったりしている。明日には、それらの車も日常生活に向けて戻っていくものとおもわれる。その御蔭で1年で一番混む日が、この週末らしい。遠出はしない、買い物もそれほどしない我が家はいたって平穏な休みを過ごしている。気になることいえば雨が多くて周りがぬかるむことくらいだろうか。

11月25日 Black Friday

Thanksgivingが終わり、今日からは街はクリスマス商戦が始まる。インターネットで買い物ができるまえは、この金曜日の朝はデパートやスーパーの入口に開店前に並んで開店と同時に安売り商品を走って買いにいくのが恒例だったようだ。いまでもそういうシーンがテレビには映し出される。そういう買い物には全く興味が無いので、我が家は必要なものを必要なときに買うようにしている。ただ、この時期安売り商品もでるので、それだけはチェックするのだが。
左の写真は、数日前に発注して郵便で本日届いたナイフ。これで、6本目。1本目は中学生のときに買って、高校くらいのキャンプで行方不明になってしまった。数年前にPortlandのサラミ屋で使っているのを見かけて、久しぶりに欲しくなって、鋼とステンレスの2本を購入。使い勝手が良かったので、日常やキャンプで活用。ある時、知人宅にサラミをお土産で持っていくときにそれを切るために持っていって、そのままプレゼント。そして、今回の日本に行くときもサラミとともにお土産代わりにもっていったため、自分が使えるものがなくなってしまい、2本を追加購入。このナイフ値段はとても妥当な値段なのだが切れ味がとてもいい。鋼の方は定期的に研がないと錆びてしまうので、定期的に研ぐ人向け。昔はステンレスはなかったと思うのだが最近はステンレスの刃もあるので研ぐのが面倒な人はそちらが良いかもしれない。でも切れ味は鋼のほうが良いと思う。だから今回も鋼とステンレスを1本づつ。ステンレスの方はちょっと高いオークのハンドル。無くさないように大事にせねば。

11月24日 電池交換

Thanksgivingで大学が休みのため、娘が昨晩から帰ってきた。帰ってきてまず頼まれたのがPCのバッテリー交換。どうもバッテリーが膨張してPCの背面が盛り上がり安定しない状態らしい。開けてみると、写真のとおり。パッケージがパンパンに膨らんでしまっている。電池は内部で化学反応を起こさせ、それによって電気を発生させている。その化学反応によってガスが発生する。そのガスを内部で吸収するような仕組みを充電バッテリーには組み入れているだろうがそれがうまく働かなかったようだ。
この原理を利用すると一般の乾電池に電気がどれだけ残っているかがわかる。電気が蓄えられている電池は化学反応が起こっていないために電池の中にガスはそれほど充満していない。しかし、その電池を使っていくうちに反応により内部にガスが発生しそのガスによって内部の圧力が高くなる。これ状態を電池をある高さ(10-15cmで充分)から落とすことで見分けることができる。電気が蓄えられているものは圧力が低いので落としたときのバウンドが少ない。しかし、電気を使ってしまった電池は内圧が高いため、バウンドの量が大きい。すなわち空気のいっぱい入ったボールを落とすのと同じことが起こる。これを2年前の息子の中学校の理科研究で調査して発表をした。今回のバッテリーはガスが発生することがよく分かる状態を見せてくれた。感心したのはこのシールドの強いこと。これだけ圧力が高ければどこかに穴があいてガスが漏れてもいいのだが、そうはならなかった。あとは、交換の電池が届くのを待つばかり。

11月23日Thanksgiving休暇

明日はThanksgivingという祝日でアメリカは休みになる。この休みは長めの休みなので家族が遠くから戻ってきたりして一緒に過ごすらしい。文化的背景や風習を理解していない我が家にとっては単なる休みでしかないのだが、子どもはほぼ1週間休みとなる。
この休みは七面鳥の料理が振る舞われることで有名なのだが、その理由を初めて知った。どうも、イギリスからこの地に渡ってきた最初の移民者たちが冬を前に越冬の準備ができず食べ物も充分になく困っている状態に、Native Americanがいろいろと新大陸での生活の知恵を授けて最初の収穫ができたことに感謝するという意味合いらしい。いくつかの絵では七面鳥を分けてくれたことに感謝するしているようなものも見かけたが、なぜ七面鳥なのかはよくわからない。いずれにしてもこの休日からアメリカは年末モードに突入する。木曜日が休み、その次がBlack Fridayと呼ばれるクリスマス、年末に向けての大売り出し(日本の初荷のようなもの)。そして、ちょっと働けばクリスマス休暇となる。こちらの文化をちゃんと理解していないのでなぜ七面鳥なのか、なぜこの時期にEggnogなのかなどはいまだに分かっていないが、休みがもらえるのはありがたいので楽しませてもらおう。

11月22日 日本でしかみられないもの

日本に久しぶりに帰るとこちらでは見られないものに気がつく。電車内の吊り広告などはその最たるもので、日本以外ではあまり見かけることはない。日替わりで吊り広告などは変わるので、その細かな変更やピンポイントの広告は日本だけなのではなかろうか。また、公共の場所での注意書きも日本にしかないものに気がつく。日本は多くの場合、なにか問題が起こったときに面倒にならないように大抵のことを禁止しがちな社会だとおもう。入ってはいけない、乗ってはいけない、走ってはいけない、いけないばかり。こちらで「やってはいけない」は、違法なことだけ。だから、電車のなかで携帯電話を切れだとか、優先シートの前では電源を切れなどは、また細かい日本らしいルールなのだとおもう。良いか悪いかは別にして。そして、今回笑ってしまったのは、大阪で空港から乗ったバスの社内の注意。「車内での飲食について:匂いの強いものの飲食はご遠慮ください」。さて、これは何を指しているのだろうか?大阪で匂いが強いといえば、蓬莱のおまんじゅうとシュウマイをすぐに思い浮かべ、それを禁止しているのだろうかとおもい大阪駅までの間ずっと考えてしまった。日本は、他人への配慮を大切にする文化なのはいいのだが、この注意書きはいまひとつなにを指摘しているのか、何か過去にトラブルになったのかをもうすこし知りたくなった注意書きだった。

11月21日 GPS衛星の起源

先日息子から「どうしてGPS衛星が打ち上げられているか知っているか?」と聞かれた。GPS衛星はアメリカ海軍の衛星で、昔はロランC(*)と呼ばれる長波を使った測位システムの代替システムだと理解しているので、その話をした。彼が学校で習ってきたのは、GPS衛星が民間の利用に開放されたのは1983年の大韓航空機撃墜事件がきっかけだったそうだ(どうも授業ではプログラム開始のきっかけと触れられたようだが、実際は民間への開放の契機がこの事件)。歴史を見てみるとGPSの開発は1960年台に遡るが、83年の事件のあと、レーガン大統領がGPSの民間開放を宣言している。先日の出張時に、行きのバンクーバーから成田へのフライトを機内のモニターで見ていると上空の風の影響でこのフライトはかなりロシアよりを飛んでいた。写真で見るとわかるがロシア本土に入るまで西向い、その後南に進路を変えての飛行だった。こんなことは20年前には想像できないことで世界も変わったものだとおもいつつこの経路を写真に収めた。ちなみに、写真の下に見えるのが樺太、そして海を隔ててユーラシア大陸。飛行機はこのままもう少し飛んで南に進路を変え、新潟上空から日本に入った。

(*)なぜロランCでは長波が使われたかというと、長波の信号は水の中にも伝わるため、潜水艦の測位に利用できるよう長波が用いられたようだ。

2016年11月29日火曜日

11月20日 はんだ

息子が野球をやりつつもロボットのクラブでの活動に首を突っ込み始め、はんだ付けやらプログラミングなんてことを言い始めた。日本で今回はんだコテの新しいのを買って帰ってきたのだが、それを使ってみたいこともあり、昨日日本人学校の帰りにちょっと足を伸ばしFry'sという電気屋までいってきた。このFry'sとはCaliforniaから始まったのかと思うが、広い店内にありとあらゆる電気製品がネジ、抵抗から冷蔵庫、おまけのようなスナック、ソーダまでを一度に買い揃えられる変わった店。シリコンバレーでもLos Angelesでも何かが足りなくなるとFry'sに買いに行った。衛星を作っている現場も民生品はFry'sで買っていたことがある。
秋葉原の秋月や千石にくらべるとマニアさでは負けてしまうが、流石に冷蔵庫、テレビまで売っている店で抵抗、トランジスタが買えるのはここだけだと思う。
今回この店で学んだことは、はんだの種類の豊富なこと。すでに随分前からはんだに含まれる鉛が有害で、それを減らす方向に産業界は動いているが、毎日仕事で気化したものを吸っていなければ空気の悪い都会に住むのとそれほど差はないのではないだろうか。そんな理由からか、写真の棚は太さ、組成、長さ(重さ)がそれぞれ異なるはんだが多種類売られていた。この場では結局どれを買うのが良いのかがよくわからないため買わなかったが、今回もいろりお学ぶことがあった。完成品の売り場面積が全体の9割位なのだが、こういった部品売り場に面白いものは隠れているとつくづく今回は再認識させられた。

11月19日 Last day in Beaverton Farmers Market

久しぶりの青空が雲の切れ間から見える土曜日の朝。今日が、Beavertonと呼ばれる私達の住んでいる場所から一番近い大きめのFarmers Marketが冬休み前の最後の開催となる。冬になると出荷できる野菜や品物が減るので、開催も2週に一度に減って規模も小さくなる。その前の最後の開催なので、なにかおもしろいものがないかと物色に行って来た。9時から開きお昼過ぎで終わりなので、お昼どきに行った時には一部のお店はそろそろ店じまいモードだった。この時期だと真夏のサイズの2/3くらいの規模だろうか。それでも数十の農園、牧場、水産業者が新鮮なものをテーブルに並べて売っている。今日の収穫は、自然のきのこを1ポンド(いろいろな種類の混ざったもの)、ソーセージを数種類、そしてパン一塊。これで週末はきのこづくしを楽しめるかも。

11月18日 Remove before flight

太平洋戦争当時の品物を集めているオレゴン軍事博物館に今回の出張で購入してきた本を届けに午後から訪問。前回訪れてからすでに2ヶ月が経過した。その二ヶ月の間にこの地ではまたいろいろなものがフリーマーケットに出ていたようだ。その幾つかを今回見せてもらい、それが何なのかの説明をしてきた。中でも興味深いのは、左のタグ。拡大すると何が書かれているかが見えると思う。上の四角いものは、多分戦闘機に搭載されていた爆弾につけていた安全ピンのタグ。旧仮名で書かれているので読みづらいが、書かれていることは、もし爆弾を投下せずに帰還した場合には、爆弾を外す前にピンを元通りに戻せと書かれている。左側の丸いタグは、起爆装置からのコードを適切な場所に固定せよと書かれている。
こんなものをどこで見つけるのか?と聞くとこのへんのフリーマーケットやガレージセールで見つけたとのこと。これ以外にも測量に使われると思われる光学機器などが新たに加わっていた。現在、博物館は改装中のため倉庫を開けられないのだが、開けられるようになったらもっと調べてほしいものが沢山あると言われている。どのようなものがでてくるのやら。

11月17日 この冬一番の冷え込み?

日本にいたときに思ったが、日本の冬のほうが寒い気がしている。東京の乾いた寒さに対して、こちらは湿った寒さなので、早朝に放射冷却でキーンと冷えることがあまりない。それでも今日は午後から気温が下がり5度を下回った。
今晩は息子の高校が来年に入学する8年生向けの説明会を行う日で、それに彼はボランティアとして参加していた。こちらの保護者向けの学校行事は大抵6時位から始まり夜の8時くらいまで行われる。今日はたまたまクラブで作成しているロボットを隣の大規模高校の工作設備を借りるため家には帰ってきていなかったので、そのまま隣の高校から自分の高校まで戻って説明会の手伝いをしていたようだ。ボランティアにはピザが振る舞われたようだが、隣の高校に行っていた彼らはそれを逃したのだが、たまたま他のクラブの資金集めで協力して買っていたドーナッツ1ダースを、持ち帰らずにみんなで食べたのでなんとかなったそうだ。こちらの中学、高校ではこれからクラブ活動の資金集めのためにいろいろなものが売られる。すでに今年買ったものは、クッキーの生地、ドーナッツ、クリスマス用のリースなど。これらの資金でクラブ活動は遠征費や設備費用に当てるようだ。多くの家庭が自分たちの子どもたちも売る側に回る立場になるので大抵の場合は協力をしてくれる。そういう家を見つける方法、そして押し売りにはならないように協力を求める方法などクラブによっては事前に実施される。そういえば、野球のクラブで保護者向けにそのような説明会が会ったことを思い出した。

11月16日 時差ボケ

今回の出張は約10日間日本に滞在した。日本では予定をかなり詰め込んだので時差ボケで昼間に眠くなるような自体はなかったのだが、東向きに飛ぶ帰国後の時差ボケが体に応える。いつものことだが、日本から西海岸に向かって飛んでくるとついてから数日は、夜寝付けない、深夜に目が覚める、そして昼食後に睡魔に襲われる。これを数日間繰り返すことになる。今回も、寝付けない夜があり、日本から持って帰ってきた本を1冊一晩で読んでしまったりもしたので日中がとてもきつい日がまだ続いている。あと数日すれば週末なのでそこまで乗り切ればとおもい1日を過ごす。時差ボケとはあまり関係ないが、玄関にはまだHalloweenの名残のかぼちゃが置かれている。このかぼちゃは工作のために開けてしまうとすぐに傷んでしまうのだが、開けなければしばらくもつらしい。じつは、庭のゴミを2週に一度特別なゴミ箱で回収してもらっているのだが、この時期は落ち葉が山盛りでこのかぼちゃを廃棄する余裕が無いというのが正直なところ。気がつくといろいろな場所で冬の飾りとして飾っているのでしばらくはこのままで良いのかもしれない。

2016年11月17日木曜日

11月15日 たたき

日本の牛肉には赤身の中に脂肪が入り込んでいて、それをこちらではマーブルと称して、和牛の特徴とされる。それに対して、アメリカの牛肉はステーキなどに使われるものは、脂身と赤身がほぼ別れていて脂肪分は赤身部分には少ない。和牛のように脂肪と赤身が層になるものはあまり見かけない。そんな中、今回は脂肪がすこし赤身にはいった肉が手頃な値段で手に入ったようで、それを使って昨日火を通した赤身を楽しむ。ちょうどよく脂がのっていて冷ましたたたきとして食べるのにちょうどよい。よく行くスーパーの精肉コーナーで頼んで切ってもらったそうなので、次から同じような肉を手に入れるのはそれほど難しくないそうだ。

11月14日 気象高度計

こちらで日本陸軍の対応のレストアをされている方から左の写真が送られてきて、何が書いてあるか教えてほしいと。どうも、古道具屋でこれを見つけたらしい。飛行機の中にある計器にしては目盛りが細かく、どういった用途に使われていたのがよくわからない。左は高度計(気圧計)、右あとでわかったことだが全く関係のない品物らしい。送ってきた方いわくこの裏面が鏡のようになっているので手鏡ではないかと。インターネットで検索すると、このフレーズが印刷された櫛などがあるので戦意高揚の商品だったのかもしれない。彼いわく、これを買って展示スペースに加えようと思うとのことで、歴史を示すものとして博物館に加えられることになりそうだ。実物を見られればもうすこし詳しくわかるので、今度日本から持ち帰った参考資料の本を持っていくときにでも見せてもらおう。それにしてもどこを探せばこんなものが見つかるのだろうか。日本のインターネットオークションにはこんなものは見当たらなかった。

11月13日 茶碗蒸し

こちらで取れた松茸が手に入ったとのことで、今晩は茶碗蒸し。うちの家族は出汁の聞いた和食を好むため、こういったメニューの場合、一般的なサイズの3倍から4倍位の大きさでつくられる。左の写真も普通の松茸のサイズからカップの大きさを想像してもらうとどれくらい大きいか分かっていただけるかと。昨年の冬に茶碗蒸しを作った時はなぜか大きな丼で作っていた記憶がある。
こちらの松茸は形と大きさは日本と変わらないが、香りは日本に比べてマイルドな気がする。日本の松茸は小さくても、欠片でも松茸だと主張するが、こっちのはあっさりしていて言われないと気付かない人がいるかもしれない。秋も終わりに近づき、そろそろきのこシーズンも終盤。チャンスをみつけてもうすこし楽しんでみたい。

11月12日 帰国

あっという間の12日間。詰め込みすぎの感もあったが、事故なくすべての予定を完了(一件だけ先方の予定変更でcancelなったものはあったが)。飛行機はYVR経由で午後7時発のため午前中に余裕をもってパッキング。いろいろお土産がたくさんあることを予想して90リットルのダッフルバッグを持ってきているので、そちらに大量の本やら壊れないものを詰め、スーツケースは壊れ物を衣類でくるんでパッキング。一番重いものは、大阪の知人から頂いた焼酎の一升瓶。これは大阪から運ぶのが大変だったが、まずは横浜までは持ってこられたのであとは、太平洋を超えればOK.一番大きいものは、息子に頼まれた日本製の木製バット。アメリカでも野球用品は手に入るのだが、日本製のきめ細かさというか繊細さのあるものは簡単には手に入らない。このバットは送られてきたダンボールに入れたままダッフルバックに縛り付けることにする。チェックインできる荷物は2つなので22kgx2で40kg以上を預けられる。しかし、これを空港まで運ぶのが一苦労なのであまり必要ないものは置いていくことにする。いつも移動はこんな状況なので最近はNEXは最近殆ど使わない。多摩に住んでいたときもバス。横浜からバスに乗ると成田までは大体1時間半。
成田でチェックインしようとすると、カナダへの入国の許可はとっているかと聞かれる。そんな、カナダに入るつもりはなくtransitなのでなにも手続きはしていない。アメリカで永住権をもっているかVisaをもっている人もこの登録をしないと行けないらしい。結局チェックインカウンターに並んだのに(重い荷物もほぼ預けた状態だった)、もう一度外でカナダの移民局にコンピュータでアクセスして許可を取るハメになる。これが結構面倒。持っていた携帯電話でやったのだが、PCを開けばよかった。結局20分位かかって許可はとれてチェックインは完了。バンクーバーへのフライトは離陸する時間が成田の混雑時に当たるのか、離陸準備は所定の時間前に終わっていたのだが、離陸許可が取れず30分の遅延。息子も同じフライトに夏に乗って大幅に遅れたことを思い出す。Air Canadaは期待していたほどではないかもしれない。でも、他の航空会社(ANA,UAなど)に比べて半額だったのでまぁ良しとしよう。
カナダからアメリカへの入国審査は、カナダを出るときにアメリカのDHSが行う。この審査がまた面倒で、いまの在留資格がちょっと変わったステイタスのため前回同様に別室に連れて行かれる。てっきり、大量の日本酒と焼酎が見つかったか、サキイカが食品検査で引っかかったのかとおもったら何の事はない、単にステイタスが特別なために別の部屋での処理となった。この部屋は、規制品(主に果物)を持ち込んだ人が連れてこられて、それを廃棄することを認める場所なのでかなりドキドキしたが結果はなにも問題なし。あとはスーツケースが無事に中身を破損することなくポートランドに着くことを祈るのみ。
バンクーバーもポートランドも典型的北西太平洋地域の冬の天気でどんより曇りまたは雨。バンクーバーからのフライトは小型のプロペラ機のため、それほど高い高度を飛ばず、ずっと雲と雲の間を飛んで一応定刻にポートランド到着。ターンテーブルから無事に荷物を取り出し(液体がスーツケースから漏れているような問題もなく、バットも無事)。自宅へはシャトルタクシーをつかって無事に帰着。バットは写っていないが下記が今回持ち帰った皆様から頂いたお土産。皆様、いろいろお世話になりました!また会いましょう。