日本は12月8日は開戦記念日。こちらは12月の7日がその日に当たる。75年経ったいまも正確な情報は開示されず、外務省からアメリカ国務省への連絡が遅れた経緯、そしてその責任の所在は明らかになっていない。一方、アメリカ側もかなりの情報を得ていたにも関わらず、適切にその情報を活かすことが出来ず予想以上の損害となったのが75年前の今日。
ポートランドではオレゴン歴史博物館と、日本の遺族に戦地からアメリカに持ち帰られた遺品(主に国旗)を変換するNPOの共催で攻撃75周年を振り返るイベントが行われた。せっかくなので息子と話を聞きに行ってきた。実際に真珠湾で海軍の兵士としてその場にいた帰還兵とオレゴンから太平洋戦争に参加した退役軍人6−7人を招いて当時の話を聞くセッション。それに続き、遺族としての体験を日本、アメリカ双方が話す部があり、最後に日本人コミュニティが「上を向いて歩こう」を合唱して終わりとなった。
日本の兵士が戦場にもっていった国旗はアメリカ軍兵士の格好の記念品として持ち帰られたようで、いまだにいろいろなところで見つかるらしい。今回も、偶然父親がなくなった後にガレージを整理していたら出てきた、日本の国旗から始まる話を元ラジオアナウンサーが話してくれた。その彼が、戦後の日本とアメリカの関係の歴史に触れ、坂本九の上を向いて歩こうについて触れ(かなりいまでも有名な曲よりもその年のランキングは上だったらしい)、最後の合唱へと繋がった。実際にこれらの現実を見たり体験した人々はどんどん減っている。生きているうちにちゃんと伝えなければと、聞き出さなければという両方の思いが伝わる会だった。日本にもこういう対話はいまもあるのだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿