数日前にこちらの雨は東京とは違って、雨は大抵午後か夕方には切れて晴れ間が出ると書いた。しかし、この日はほぼ1日降り通し。夕方にオフィスを出た時には、西の方に晴れ間は見えたが、雨はしっかり降っていた。これが本当のこちらの雨なんだろうか。
この日は、東京から知人がたまたま来ており、色々なことを話す機会があった。多くは、こちらに来てわかる日本のこと、アメリカのこと。そして、教育の違いなど。なにをするにしても私達の家族にとっては新しいことばかりで、プロセス、考え方すべてが新しく、いままでの日本のやり方との比較ができて面白い。その会話の中で、なにをもって日本人というのだろうかという話題になった。多くの人は単純に国籍をもって、その国籍の人だと定義するのが簡単なのでそうしたがるかもしれない。しかし、世界には国籍を二重に持てる国はいくらでもあるし、なんらかの理由で母国を離れていても母国のidentityをしっかり持って、その国の人として自身を持って生きている人は沢山いる。そとに出たことがない人は、外に出た人は外の人と分類したくなるかもしれないが、私のしる外の人、すなわち我国に済む日本の方々ほど日本人としてのidentityをしっかり持ち、その土地で暮らしている。昨日の会話の中では、今回ノーベル賞を受賞した中村教授の話になったが、彼のように日本の外で、その時の国籍がどうであれば日本人としての立場を世界に示している方々は沢山いる。そのような方々の苦労や日本人としてのidentityというものをもっと理解する人が増えればいいのにと思う次第。アメリカは建国してからの歴史が短いため、アメリカ人の定義が実は難しい。アメリカで生まれて市民権を持っていればアメリカ人か?実はそうではなく、彼らはその家系を遡って自分の家系を理解して、イタリア系アメリカ人であったり、日系アメリカ人であったりと自分のrootsをもっている。この辺をしっかり理解せずに、思い込みで情報を理解すると残念な結果になりかねない。ぜひ多くの人に複雑な世界とその歴史、そしてsonointeractionを理解してもらえればと思う。そうれば、すこしは世の中良くなるのではないだろうか。
最後にヒトコトだけ。喉元すぎれば熱さを忘れるということわざがある。どうも日本の文化には、このことわざが定着しているのか、つい数年前に痛い目にあったのになしくづし的にその経験を生かさずに元の方向に戻っていっているように見えるのが残念で仕方ない。これも、その時の話題になった日本を外から見ると見えてくる一つのこととして話題になった。
こういう青空はいつまでお預けなのだろうか。
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