2014年10月14日火曜日

10月13日 遅刻欠席

良くも悪くもこちらの学校のIT化は日本に比べて10年とは言わないまでもかなり進んでいる。学校ごとにではなく、School Districtで全体のシステムを組んで学区内の学校にシステムを提供している。2000年台の前半に政府のIT関連目標に先生たちがコンピュータを使えるようにすることが重要な目標と挙げられたが、いまだに業務として使えるようになっているかというとかなり怪しいのではないだろうか。
こちらに来て驚くのは、教育に関してのプロセスの透明性、保護者、コミュニティの参加を積極的に即す点にある。例えば、生徒の情報は全てオンライン化されており、教師は生徒の情報を全てコンピュータを通して管理している。もちろん、オンライン化されているので保護者もほぼ同時にその情報にアクセスできる手段が提供されている。例えば、成績。中学校は学期の中間に生徒の成績の中間報告を保護者にする。日本であれば担任が簡単な成績評価何かを封筒に入れて生徒に持たせるか郵送するのが想像できる範囲。ところが、こちらではまず成績が科目ごとに先生がシステムに入力するとそれが登録された保護者のメールアドレスに送られてくる。メールは複数登録できるので、母親、父親、会社のメール、個人にメールすべて登録したものには届く。もしプライバシーのことが気になるから送りたくなければ登録しなければいい。そして、メールで来たものはもちろんwebから確認することもできる。これだけのことを先生は日常的に扱わなければならないことを考えると、日本の先生はたぶんついてけないのではないかと心配になる。
実は、この日にはnegativeな面をひとつ見ることになった。前にも書いたかもしれないが、無断の遅刻、欠席をすると、それがシステムに入力された瞬間に自動的に保護者へそれが連絡されることになっている。それを保護者が選択をすればだが。私はその選択をしていたので、この日はメールで2回、さらに自動音声電話システムにより1回電話がかかってきて、息子が無断で遅刻したので把握していなければ息子から事情を聞くようにとのアドバイスが来る。今回も、授業にちゃんといて、出席確認をした時に返事をしたのに、なぜか欠席扱いになったのが事実のようで後日修正がされたが、電話までかかってくるとこっちもすこし焦る。
ITの利活用は慣れていないといろいろと課題もあるが、このような活用をすることで問題を早く見つけることや、子供のためになる面が多いことを考えると、日本でも積極的に広めるべきだと思うがそれがうまくいかないのが日本の課題。このままではいままでのような教育システムが疲弊していくことが見えているのでどこかで大きく変化をさせないと行けないのだが、なにか重大が事故や問題が起こるまでは変化できないのだろうか。

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