最近仕事でDrone、いわゆる無線で操作する飛翔体に関する調査をしている。この飛翔体に対する規制は、安全のためにいろいろな国で議論されており、日本でも高校生がいろいろなところで飛ばしたことに対して規制を求める議員により国交省の航空局が結構キツ目の規制をかけることになったようだ。こちらでは、なんと州、市、連邦のそれぞれが個別に規制をかけ始め市場は大混乱。こちらの国は、自分の権利は自分で守るのが普通なので、それぞれの州は国として機能するような法体制となっており、連邦法は最低限のルールを規定する場合が多い。また議員による立法が盛んなため、ちょっとしたきっかけで議員が提案した法律が議会を通ると革新的な法律がすっと通ってしまうことがある。その反面、法律がおかしければ、数年後にはそれを差し替える新しい法律が通されたりと日本よりは柔軟性があるように見えるが、どちらも利点と欠点がある。
さて、この法律を追っていて気づいたことは、これらの規制の根本にあるのは機械を動かす場合に、それをいかに安全に動かすかについての懸念が安全を守るための規制の根底にあり、これはDroneも自動車の自動運転もロボットもすべてに共通したものと捉えることができる。それぞれの規制官庁がことなるために別々に規制がかけられるのだが、産業界からみれば実は同じ根っこをもつ課題と見えるというのが今回学んだこと。産業界からこういったアピールするよりも、学術界の帽子でこのアピールをしたほうが良さそうなので学会で発表してみようかといま画策中。
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