2017年7月20日木曜日

6月5日 人としゃべらない

昨日まで行っていたキャンプは通常のボーイスカウトのキャンプではなくて、ある一定の条件を満たし、隊の仲間たちから推薦されたスカウトたちでつくるコミュニティによるものだった。その選び方は少し特殊で、すでに選ばれその中にいる人々ではなく、コミュニティの外の人々から選ばれる。もともとは社会に貢献でき、そしてリーダーシップを取れる人材を育てるために作られた仕組みで、それにNative Americanの儀式やしきたりを足したものだそうだ。プログラムは一般のキャンプとは全く異なり、キャンプ場に着くと所属体とは関係なくバラバラなグループが作られ、キャンプが開始されると約束が言い渡される。それは「喋ってはいけない」こと。もちろん危険を避けるなどの場合は許されるが、参加者はグループ同士でも、喋ることはできなくなる。このあとのキャンプの指示は非常に身振りや短い言葉での説明、または手に平に収まる程度の小冊子によるメッセージだけで24時間程度をすごすことになる。寝るときも星空のしたタープに包まって寝るので自然の中で自分を見つめ直すような時間をもらうことができる。そしてもう一つの特異点は食事がとても簡素なこと。量はもちろん少ない。そして簡素。パン1つとりんご一つとか、そんな感じ。これを1日続けると食べ物にも感謝して残すこともなくなる。こんな経験を2泊3日(終わってすぐ帰るのもいるので1日短い参加者もいるが)で行うことができる。この新人を迎え入れるキャンプ、春に3回、秋に1回ある。私達が参加したものは天気もよく、雨、雪に降られることは無かったが、これで天気が悪かったりしたらかなり大変なのかもしれない。ひとまず、このキャンプを終えて、親子ともどもBrotherにはなれたので、次のステップ目指してまた秋にでもキャンプに行ってみようか。

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