2016年9月7日水曜日

9月2日 帝国陸軍の遺品

 先月のpostで書いた日本軍の大砲が保管されている博物館にやっと行く時間が出来たので訪問してきた。場所は、オレゴンの州兵の機材集積所として使われている基地の一角。同じようなものが各州にあるらしい。現在博物館は改修中で建物ができるまでは閉館しており、倉庫にて展示品の整備、レストアがボランティアの手で行われている。第二次世界大戦にてオレゴンから出征した部隊がオーストラリアを経由してニューギニア、マレーシア、フィリピン、日本へと進軍した関係で日本に関する記録に重きが置かれており、日本軍の戦車、大砲、小火器などが多数保管されているらしい。その中でも一番大きいのが、96式12cm砲と呼ばれるもので、暗いけれどもこの写真のものがそれになる。初めて見る大砲は巨大でこれを人の手で移動して、設置し、利用していたとは容易に想像できない大きさだった。
この他にも、戦車2台、大砲数門、小火器多数が保管されていて使えるものもあるらしい。今回は日本から資料となる本を持参して行ったので、元通りに復元する彼らにとっては非常に嬉しい資料となったようだ。ボランティアといえ、多くのメンバーが軍に籍をおいた人々で、今は一線を退き、歴史と従事した人々への敬意を持って本気で元通りに復元し記録として残したいと毎週2日ほど集まっているそうだ。私も、今回のことがきっかけでいろいろ調べてみると日本国内には国会図書館または防衛省の資料室に多くの資料が残っていることがわかり、それにアクセスできることも分かった。次の出張で日本に帰るときにはこの調査にすこし時間をかけてみようかとおもう。戦後日本の武器は武装解除になった後、廃棄されるか演習場などで標的などに利用されたらしい。ここにある戦車1台もその標的になっていたようで砲弾が命中した穴が空いたまま放置されていたのを貰い受けてきたそうだ。30分も運転すればこの場所まで来られるので時々これからきて協力してみたいと思う。

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