2015年9月18日金曜日

9月11日 教科書の違い

家に帰ってきてみるとリビングのテーブルに高校の物理の教科書が置かれていた。それが右のもの。こちらの教科書は中学からしか知らないけれどどれもハードカバーの分厚いもの。日本のように一人づつに与えられるのではなくて、1年間学校から貸与される。昨年も数学の教科書の大きさと重さに驚いたが、今回はさらにその中身の高度さに驚く。日本だと図鑑と行ってもいいかもしれない大きさと内容。日本の教科書だと最低限の内容の記述だけがあり、実験の方法、資料、その他の情報は別分冊の資料集と呼ばれるような本にするが、それを全て合わせた物よりも内容は充実している。字も小さいので使ってなれるまでは時間がかかるだろうが。日本の教科書は学校で教えるべき最低限ラインに留められており、それに反してこちらの今回の教科書は高校で扱う内容の高度なレベルまでもカバーできるものなのかもしれない。こちらの学校の生徒はこれらの重い本を持ち歩かねばならず、日本のように薄いカバンでは容量が足りず多くの生徒がバックパックを用いている。これを軽減しようとデジタル教科書を私立の学校などでは取り入れ始めているようだが、紙のページを捲るように素早く必要な物を探しだすのは難しいのではないか。こういう議論になるとゼロイチの議論になりがちだが、双方とも利点があるのでその両方を取り入れていく着地点を見つけて欲しいと思う。

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