世の中には解のない問題も多い。今日の会社での話題は新しいオフィスの構成について。現在の私のオフィスはすこし古いスタイルのアメリカのオフィスで、150cmくらいのパーティションで区切られたスペース(2mx3mくらい)が割り当てられている。これは90年台は普通で落ち着く色としてグレーやブルー系のものが使われている。日本もさすがにそこまで広くはないがブルーの仕切りで業務スペースを区切っていたところもあったとおもう。それが、2010年台になり、いかにいろいろな人々たちがアイディアを共有し合いながら、新しいものを作っていくかという方向に舵を切る成功した会社が多く出てきたために、壁をなくしたり、広いスペースを自由に使わせてみたりとかいろいろなことが試されている。これには、90年台のようなデスクトップパソコンがケーブルで繋がれていた時代から、ノートパソコンでの可搬性や大きなディスプレイをつかった仕事の環境など、想像できないほどの環境変化が起こったせいでもある。
さて、私のいるオフィスも今月から改修に入り、大きく変わるための説明会が行われた。説明会は、一方的に会社が説明をし質疑をするのではなく、会社の設備に責任のある副社長がいままでの環境の変化、社員からのneeds、毎年のアンケートによる社員の満足度などを数字で表しながら、どの問題をどう解決するかが説明される。そして、予想通り、パーティションの壁を下げたら仕事に集中できない、今のママがいいという意見がたくさん出る中、どうしても欲しい機能、必要不可欠な機能を8人ぐらいのグループ(部署はもちろん大きく異るメンバー)でポスターに書いてくれという課題が与えられる。そのグルールが10くらいあったので80人位がいろいろな意見を出し合う。興味深いことに、壁を下げることで意思の疎通がいまよりも図れるようになるということに、異議を唱える人はそれほどいないが、やはり集中が必要な仕事をどのようにそとの外乱から守るかといったことが意見としてだされる。それを集約していくとなんと結構みんなの意見が集約され、改修を進める側は多くの意見は受け入れることが可能だと思うので、持ち帰ってつけてもらった優先順位ごとに対応の可否を1週間で出すと回答した。単なるガス抜きの会議ではなく、相互に意見を出しあって、落とし所を探す意味ではうまいやり方だと感心してしまった。
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