今日は先日のボーイスカウト活動での興味深い出来事について書いてみたい。
ボーイスカウトの活動は、子どもたちを6-7人のグループにして日本では班、英語ではpatrolという単位で行われる。この班(patrol)が複数あつまって隊(troop)ができる。隊の責任者は大人が追うので、それが隊長(Scout master)となる。このパトロールを取りまとめるのが誰か?ということになるが、それは隊長であるべきではなく、子どもたちの輪の中から選ばれた上級班長(Senior Patrol Leader:SPL)、いわゆるお兄さん役がやるべきとボーイスカウトが出来た時から決まっている。この上級班長が非常に重要な役割をはたすのだが、日本では6年生から中学卒業までをボーイスカウトとしているので、年追うごとに年長者が退団していき先細りになる。そして、その結果、上級班長候補者は非常に限られていき、多くの場合選択肢がなくなり自動的に残っている年長者がなることがおおい。運が悪いと適任者なしで指導者(大人)が触接スカウトたちに指示をだすことも普通に起こってしまう。その上級班長だが、日本での指導者の研修などにいくと、この上級班長の決め方は選挙にして選ぶというルールを教えられるがそれができる隊はあまり多くないのではなかろうか。前置きが長くなったが、この夜はその選挙が行われた。この選挙がまたしっかりしており、SPLの候補者2名のスカウトが、前に出て自分がこの隊をどうしていきたいのか、何を変えたいのかを演説する。候補者はお互いの演説を聞くことは出来ない。片方が演説をしている間は別の部屋で待つことになる。演説が終わると、合計で5つの質問を受けることになる。そのうちの一つは現在のSPLが聞く。今日の候補者二人は、一人目がいかにもリーダーシップがありそうな少年、そして二人目はいかにもおりこうそうな少年。スカウトからの質問はとても興味深いものが多く、自分たちの生活がどう変わるかをちゃんと聞いてくる。安っぽい質問はSPLがうまくはねて、ちゃんとした本質的な質問を投げかけさせる。なかでも一番良かったのは、掟(ボーイスカウトには誓いと掟がある)を一つなにか加えるならなにを加えるか?という質問。これには候補者も全く予想していなかったようで面白い回答は得られなかった。
選挙の結果は、リーダーシップをもつスカウトが選ばれ一月くらいの引き継ぎ期間をもって正式SPLとなる模様。こうやってリーダーシップが育つのだろう。。。
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