私が高校生時代はちょうどバックパッキングブームが日本に入ってきた時代で、それまで帆布でつくったキスリングとよばれるザックが、アルミフレームの背負子にナイロン生地のものに取って代わられようとした時代だった。結局、あの背負子文化はアメリカでも短命で80年代後半には上下方向にながいまのアタックザックと呼ばれる形に集約されていく。しかし、フレームの技術はなくなったのではなく、そのザックの中に内蔵されていくことになる。そういう意味でこの時代のフレームザックはなくなったわけではなく、その技術はいまのザックに残っているのかもしれない。左の写真は昨日の50週年の式典に初代のスカウトだった方が持ってきた当時のフレームザック。それもBoy Scout of Americaのロゴ入りなので貴重なものと言える。街の骨董品屋でも数十ドルで売られていそうなものだ。数ヶ月前に見かけた陸軍の背負子も50ドル位していた。その時は背負子だけでリュックサック部分は無かったので通信兵が無線機などを背負っていたものかもしれない。
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