2016年5月28日土曜日
4月28日 Family history night
アメリカの学校の教科は日本とは違い、国語と社会が一緒になったような科目にHumanityと呼ばれるものがある。中学校の8年生(卒業年次)のHumanityの目玉プログラムに Family History Nightと呼ばれるものがある。噂では聞いていたが、これは非常に貴重なプログラムであることがわかった。内容は、ほぼ3ヶ月位かけて生徒に自分の家族の歴史を調べさせるもの。最近の核家族化はこちらでも進んでいるようだが、さすが移民の国、多様な家族の歴史が日本人の想像を絶するスケールで数十年、または数百年を遡り自分のidentityを明らかにし、それを共有するプレゼンテーションをしていた。発表は、写真のようなパネルに資料を貼って説明をする。これを全8年生が行う。多様な国からの子どもたちがいるのはすでにわかっていることだが、1世代、または2世代遡ると先祖の国をやむを得ず出なければならなかった家族の歴史が身近にあることに気づく。世界では紛争が第二次世界大戦以降も続いており(その多くにアメリカが関わっていることも事実で)、それらの国の政変などにより国を出なければならなかった家族の歴史が生の声、写真、資料で示されていた。これは日本では普段接することが出来ず、本、教科書、展示会などで見る遠い世界の話だが、ここでは生の声として家族から聞くことができる。そのような子どもたちが集まってアメリカの歴史、世界の歴史を生の声を使いながら学んでいるのを見ると、教科書だけでカッコの中に答えを埋める教育に主眼をおいている国の教育にすこし心配になってしまう。韓国からの移民の生徒が書いていた"Freedom is not free"という言葉が一番印象に残った。
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