2016年4月15日金曜日

4月1日 Miami Day2

今日からがこの会議の本番。昨日は図書館の会議室だったが、今日の会議場はちゃんとしたホール。場所は日本語で言うと同窓会組織が寄贈した綺麗なイベント用会場。入り口には面白い看板が置かれていた。本来プライバシー保護の一般的な取り決めでは、権利保持者が明示的にプライバシーに関わる情報の提供を申し出ることで、情報取得者はそれを使うことができることになっている。それは重々承知の上でここの法科大学院大学は半分冗談なのか、「この部屋に入ることによって、主催者が会場内の写真その他を撮影し、それを自由に使うことに同意したこととみなす」という真逆の説明が書かれていた。会議開始時には今回のホスト役のマイアミ大学の先生がこの件を冗談交じりに話していて初めて気づき真面目に文章を読んだのだが。。
いまの時代プライバシーに関わる問題は非常に多岐にわたり、なにがプライバシーなのかの定義がとても難しい。これを法律で定義しようとすると3年すれば時代遅れの法律となってしまう。そこの柔軟性を各国が工夫して作っているが、日本は残念ながら周回遅れと言わざるをえない。バケツに穴が相手から塞ぐ対応ばかりで、一向に穴があかない方法の議論に向かうことができない様に見えるのがとても残念。
会議は昨日とは変わって、論文の発表(実際には要旨をチェアが説明をする)とそれに対する質疑でとても内容のある会議だった。

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